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のったりのたりと

V6の坂本さんを中心に、アイドルさんたちを

ONE MAN STANDING Ⅳ

全開のロックメドレー

 

「Hope」が終わると休みなく次のメロディが流れてきます。暗転したステージの背景にはギターのセットが降りてきて、耳馴染みのあるギターの前奏!

この時点ですでに見ているこっちのテンションは急上昇です。「Hope」の歌いあげを聞いて、ぞくぞくする高揚感にひたっていたところが、スタンディングしたくなる衝動に早変わりです!

どうしても血沸き肉躍る、それがフットルース

もうこれは刷り込みなのです。子供のころに聞き覚えたメロディーが、豪華なバンドの音で蘇る!ああ、立ちたい!踊りたいよ!(我慢しました、大人ですから。でもちょっと身体が動いてしまったかもしれない、反省)

 

「Footloose」(Footlooseより)

アンサンブルさんたちが喜声を上げながらステージに踊り出してくる。みなさんダメージジーンズやロゴTシャツなんかで衣装も若者風ロックテイスト。坂本さんは舞台上でシャツとネクタイ、ジャケットを脱ぎ、Tシャツと皮ジャン風の袖を捲くったジャケットに早着替え。

「I been working so hard!」の歌いだしから、鋭く力強く、クリアーに坂本さんの声が突き抜ける。前の「Hope」で完全に喉が開いた感じ、しょっぱなですっかりやられてしまった。嗚呼、大好きフットルース。会場も手拍子で参加。

 

ミュージカル・フットルース、何が好きだってあのパワーが好きだったのです。初演も再演も、坂本さんも他のキャストの方々も、若くて荒削りだったりつたなかったりする所がある舞台だったと思うけれど、毎回毎回物凄く引き込まれて、カーテンコールが待ち遠しい舞台だった。タイトルどおり、足枷を外して一緒に踊りたい気持ちが溢れた、思い出深い舞台なのです。

スタオベは本当に完璧な舞台にのみ送るものだという演劇好きの方のご意見も解るけれど、この作品でそれを言うのはヤボすぎやしないかなと思ったくらい、毎回毎回本当に客席で盛り上がり、楽しんでしまった。

どうやら坂本さんは気絶したり楽屋に帰れなかったりするほどに、体力を振り絞った舞台だったようなのですが、観ているときにはそんなこと感じなかった。坂本さんの危険なほどのお疲れ具合を真剣に感じたのは、すべてが終わって舞台後にテレビや雑誌で枯れ果てたようなお姿を見たときでした。

ストーリーは、何故かダンス禁止が条例化されている田舎町に引越してきた坂本さん演じるダンス大好き高校生のレンが、クラスメイトたちを巻き込んで、条例を撤廃させるという物語。もちろんラブもついてくる。

 

今回のコンサートでは、アレンジも歌詞も舞台からの変更はなかったんじゃないでしょうか。当時のステージを出来るだけそのままに再現しているように見えました。

歌は英語で入って、2番から日本語訳になる、これは舞台のオープニングの時と同じ。(この曲、舞台のラストシーンでも歌われるのですが、そっちは日本語の歌いだしで別の歌詞)ダンスもできるだけ当時の振付に近く作ってある。さすがにアンサンブルの方のアクロバットなんかは控えめになっていますが、もちろん坂本さんもバリバリ踊ります。映画で有名な両足ジャンプするシーンも、足を振り上げるダンスも再現されます。

坂本さんを中心に繰り広げられる歌とダンスだけれど、ここはアンサンブルの皆さんもおおいに歌に踊りに大活躍。

ボルテージが上がったまま全員でキメて次の曲へ。坂本さんは男性アンサンブルさんと共にいったんステージからはけます。

 

「Hero」( Footlooseより)

この曲は女性アンサンブルの皆さん5人が歌い踊ってくださいます。

アダルトで格好良さを前面に出して歌う「Hero」。

 

舞台では、放課後お店で女子高生たちが、どこかに格好良い人がいないかなとおしゃべりしているシーンの曲です。恋に夢見る乙女たちが自分だけのHero、恋人に出会えることを願って歌っているので、舞台版は格好良い曲でありつつ可愛らしくもありました。

 

しかしこの曲、麻倉未稀さんが日本語カバーして大ヒットしているものなので、聞いているとそっちの歌詞も思い出してしまうと言う罠が。アレです、「Hero 胸に眠るヒーロー揺り起こせ 命より重い夢を 抱きしめて走れよ~」です。これを同時に思い出してしまうという罠にはまる。

実際歌われた歌詞は舞台で披露されたものと同じなんです(たぶん記憶のとおりなら)。「Hero 厚い胸にHero抱かれてみたい その胸に引き寄せられ 唇重ねたい」だったはず。

ですが、この曲に関してはかなりアダルトな歌唱の為、麻倉さんの方イメージか近くて混乱、でも格好良い!メロディの取り方もアレンジされてまして、大人っぽいHero、素敵でした。

 

「Almost Paradise」(Footlooseより)

女性陣の中からお一人がステージに残り、坂本さんが階段から再登場。衣装は下がジーンズに替わってます。ロックに盛り上がったあとは、少女マンガのようにロマンティックなバラードのデュエットです。

 

舞台ではレンとヒロインのエリエルの想いが通じ合う、恋愛パートのクライマックス。夜の鉄橋、列車が通りすぎたあと、瞬く星の下。ずっと君のこと見てたとまっすぐな告白から、二人の想いが歌となって通じ合う。

正直、かつて舞台で見た時にはどの公演でもここのハーモニーはあまり上手くいっていなかった。坂本さんも相手役さんも、自分のパートを歌うのに精一杯な感じで、ハーモニーが揃う所まではいかないなと感じていました。その不器用な感じもまたいとおしかったのですが、やっぱり素敵なハーモニーが聞きたい。今回はその夢がかないました。

 

ステージでは美しいハーモニーが会場に響く。それでいてういういしさも残している、うっとりでした。

もっとテクニック的に上手く飾って歌うこともできると思うんですよ。でも歌い方が素直というか、よけいな飾りがない、それがとても良い感じなのです。受け取るこちら側に、ティーンネージャーの恋を歌っているんだと伝わってきます。心なしか姿まで若く見えてくるのがステージマジックです。

「恋はいつも目の前で 消え去るものと 思っていたけど」そっと低音で入る歌の入りは丁寧に柔らかく。

「Almost Alnost Paradice 君に合えたから 感じあう あのぬくもりを 永遠の輝きにつつまれた Paradice」高音の上ハモも強くなり過ぎないように綺麗に響かせて。

「二人の心抱きしめに もっと側に そばに来て」クライマックスに向かう歌は力強さも加えて。

歌が進むにつれて、二人の距離が近づいて、最後は寄り添いあってバックにキラキラと星が流れて(効果音もアリ)暗転。少女マンガ的ロマンティック、堪能しました。拍手。

 

「Jailhouse Rock」(All Shook Upより)

ピアノの音が途切れた後は、低音のベースとドラムが響いて、再びロックのリズムに戻ります。

坂本さん、たぶんここで上着だけお着替えだったと思うんですが、ジーンズにTシャツ、スタッズ付きの皮ジャンです。

「監獄で開いたパーティー 囚人のイカしたバンドが~」ということで、プレスリーの有名曲。

テレビで披露された曲だったので、セットリストに入っていることは予想していましたが、テレビの時とは坂本さんの歌唱がやっぱり違いますね。テレビではバンドっぽさを意識して、声を響かせるというよりつぶし気味に押さえて歌っていたんではないかな。舞台だと「レッツロック!」あたりで声音が明るく伸びて華やかさが増すし、緩急の付け方ももっと自由自在になる感じです。

さらにさかのぼるとこの歌は昔トニセンでちょこっと歌ったこともあるんですが、あのころからすると、坂本さんお歌がうまくなったんだねとしみじみしたりして。

ここでアンサンブルさんたちが再びステージに戻っていらして、全員での歌とダンス、力強く華やか。冒頭は、坂本さんのソロの歌いだしですが、その後は他の男性陣のソロパートもそれぞれあり。これは舞台の時と同じかな。

バンドのメンバーを煽ったり、歌以外にも声を上げて、パーティームード。もちろんダンスも踊ります、坂本さんは他のカップルのパートナーを奪って踊ったりしてやっぱり主役、格好良いです。

 

この曲に関しては当時の舞台で聞いた時より格好良く感じてしまいました。日本語の監獄ロックを格好良いって思えるかというのは、なかなかハードル高いんですが(そもそもプレスリーはカバーが難しいので)、舞台の時よりノリが良くなった気がします。バンドの演奏の良さものおかげもありかと、あとテンポもちょっと上げているんではないかな。

 舞台ではオープニングに歌われたナンバーなのですが、ミュージカルのわりにあんまり本筋に関係がないナンバーという印象でした。主役の紹介と、プレスリーの曲を使ったカタログミュージカルですよと、お客さんに伝える意味合いの曲という位置づけかと感じていました。

 

今回はバンドの音も厚くなってゴージャス感がある監獄ロック。なのでプレスリーの当時の音と比べるとだいぶん違う仕上がりです。あのオールディーズ感を愛している人だと馴染みにくいかもしれないと思いつつ、個人的にはこれくらいの方が聞きやすくて大満足。

 客席も手拍子で参加して大盛り上がりでした。