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のったりのたりと

V6の坂本さんを中心に、アイドルさんたちを

2月が終わってしまった

私は悲しい。

2016年の2月は、坂本昌行さんのソロ・ミュージカルコンサートがあった特別な月です。(オタにとっては)その象徴でもある公式のホームページとお別れしなくてはならない、それが悲しい。(いやまだあるけど、延長報告してくれていいんだけど)

 

情報がたくさんあるわけじゃないけどさ、フライヤーに使われている素敵なお写真が、あのページではタダで見れたのに、なんでなくなっちゃうんだろうと思うと、とても悲しい。

フライヤーはもらったけど、だけど入手できなかった人もいるだろう。某所で無駄に値上がりしているフライヤーのことを思うと、ちょっと長めに公式置いておいたほうがいいんではないか、色んな意味でと思っている。

写真一枚で商売になるのがジャニタレだと、事務所は良くわきまえているはずなんだしさ。

坂本さんは静止画よりも断然動画の人だと思うけれど、(そして映像よりも断然ナマの人、なんて金のかかる‥‥‥)でもあのくらいの出来のお写真ならば、パンフレットも作って、オフショット写真とステージ写真も公式販売すれば、ファーストコンサートのご祝儀買いでいつもよりも多めに売れたと思うのにな。

 

今さらだけど、物販もパンフレットもなしで、20人のオケと10人のアンサンブルを拘束して、たった4公演。衣装もけっこうお金かかってるように見えた。一万円以下であのコンサート、ペイできたのだろうかと心配になっている。 

というか、あのコンサートってどういう意図で開催されたのだろう、事務所的に。自分のやりたいお仕事は封印して、20周年がんばったV6のリーダーさんへのご褒美?坂本さんはご褒美って言ってたけど、あるわけないわな、んなもの。

そんなにぬるい事務所ではないだろうし、そもそもV6さんって総じてそこまで事務所のお大事な人材というイメージではない。

 

坂本さんを担当としている身としては、ソロコン、ミュージカルの曲を歌うためのコンサートというのは本当に夢だった。

もちろん心底願ってもいたし、開催されれば、たとえ倍のお値段をふっかけられても(なんならディナーショウと称して4倍のお値段であったとしても)私は振り込んだと思う。それをあのクオリティーで一万以下、とってもリーズナブルだ。

ありがたいことだし、大満足だし、セカンドも大いに期待してしまっている。なんなら、そのまま再演で地方を回ってくれても大歓迎。曲目変えなくてもほいほい見に行く自分が予想できるな。地元に来てくれるんなら、普通に舞台好きの知り合いも誘えるというものだ。快適な会場を選んでくれればさらに良し。有名曲が多いし、座って見れるし。ぜひとも実現していただきたい。

 

しかし幸せな時間だった~っと思い出を噛みしめながらも、ペイできたのかどうか、疑問になるこのコンサートって、どういう位置づけで考えるべきなんだろうかというのが、頭のどこかで引っかかっている。

これは、私がジャニオタであるからなんだろうな、事務所担っていうほどアンテナは張ってないけど。

 

今回のコンサート、ソロコンのモデルとして、たとえばV6内で参考にできるものかと考えると、難しかろうなと思う。

坂本さん以外のメンバーでもソロコンは成立するだろう。けれど、ビッグバンドとアンサンブルを従えて、V6の曲は使わずにという形はあんまり考えられない。メンバーは5人とも今回のコンサートを見たということだけれど、自分もこれやってみたい!となるような人はいないだろう、たぶん。

それでは他のグループの人だったらとも考えてみたけれど、こういう形式での見せ方にはまる人って、色々考えても今のところでは少年隊さんくらいになってしまう。それではモデルケースにはならない。(かの方々は先輩だし、やる気があればとっくにやってる気がするので)

 

坂本さんは記者会見の場で、よくアイドル事務所がこんなコンサートを開くのを許してくれたというような発言をされていた。そうだねぇと思う半面、いやそもそもジャニーズ事務所の立ち上げ時の野望って、こっちの方面に向かっていたものだったんじゃね、という思いも脳裏をかすめた。

 

幼少時代の記憶では、川崎麻世さんが、ミュージカルの舞台にいどむ本格派アイドル的な売りだったし(早々に移籍されたけど)、少年隊さんも歌も踊りも本格派が売りだった。アメリカにレッスンに行ったり、デビュー当初からオリジナルのミュージカルを長きにわたって続けてこられ、ブロードウェイの振付師を呼んだりもしていたのだが、こちらも実質的にはグループ活動を休止されてしまっている。

 

代わりにこの十数年で定着したのが、いわゆる見る人が驚くようなショウ+劇のジャニーズ舞台。しかし元々の事務所の舞台指向ってそれだけがメインというものではなかったのだ、元々は。ウエスト・サイド物語みたいなのを自分たちもやりたいというのが事務所の発端だったわけだし。

 

あんまり裏方のお話が出る事務所ではないけれど、タレントさん達の雑誌インタビューなんかをさらーっと目を通していると、意外とあの事務所がいまでもブロードウェイやラスベガスの動向をチェックしていることも解る。

だから事務所が自分たちのオリジナルスタイルの確立を一番に考えているのだとしても、いわゆる本格派と呼ばれる存在を生むことや、ブロードウェイへの憧れみたいなものが全くなくなったわけではない、んではないかな?

 

ただ、外から出演依頼をいただいても、だいたい一年後くらいまでの予定でしかお話が出来ない、だから舞台のお仕事は依頼が来ても受けられないものが多いというインタビューもかつて読んだ。(グローブ座、買収時)

現在の日本のミュージカル界の主流にのっとった、3年後のスケジュールのお話なんてそもそもからして無理なので、ジャニーズ事務所のアイドルさんである人が、呼ばれる形でそのまま外部の大作ミュージカルにメインで出るのはどう考えても困難だ。

 

少年隊さんはグループ活動があった時機に、外の舞台の地方公演なんかも出てらしたけれど、これは彼らの活動の中心が夏のプレゾンに置かれていたからというのが大きかったのかなと思う。その時機を避ければ良いという考え方ならば、まだスケジュールを調整しやすいだろうし、グループの人数も3人であるから、最近の人数が多いグループよりはスケジュールの調整はやりやすかったのではないだろうか。

 

しかし縛りがゆるいであろう解散後に役者活動を続けている先輩や、CDデビューしていない後輩の舞台活動は、ジャニーズの活動としてはどうしても注目度が低くなりがちで、ジャニーズ事務所は普通のミュージカルもやっていますという宣伝にはなりにくい。

事務所内を見渡してみれば、デビューしている現役のアイドルさんもけっこうミュージカルをやっていて、SMAPさんなら稲垣くんや香取くん、嵐くんたちもこんなに国民的になる前は、ウエスト・サイド物語をやらせてもらったりしていたし、NEWSでは小山くん、無所属では生田くん、屋良くん、最近はウエストの桐山くんと神山くんが経験している。

音楽劇やオリジナルミュージカル、さらに下の年代のジュニアくんたちに目を向けて行くと、主役ではないところで抜擢されて頑張っている子たちもいる。

それでも本格ミュージカルに通用する人材を輩出しているイメージが定着しているかと言えば、うーんとなってしまう。

 

今のところ、かろうじて坂本さん、最近は離れがちだけれどやはり少年隊さんが、ジャニーズでミュージカルをやる人と認識されているくらいではないだろうか。

逆にミュージカルをまったく知らない層なら、ジャニーズでミュージカルをやる人に光一さんや滝沢くんを上げる気がする。そしておそらくはミュージカルを好きな層はここらへんの人たちがやる作品を、一つの舞台作品とは捉えても、ミュージカルと呼ばないだろう。

 

そこで今回のように、舞台よりはスケジュール問題が少ないであろうコンサートを、ミュージカルの冠を付けて行うことができれば、ジャニーズ事務所としては新たなコンテンツを得て、選択肢を広げられるという気はする。

 

想像してみると、24歳デビュー前の坂本さんなら、今回のコンサート、アンサンブルのオーディションくらいは受けられたんじゃないだろうか。受かるかどうかは別の話だけれど。

そういう視点から考えると、ミュージカルコンサートというフォーマットを坂本さんが定着させることができ、そこに一人か二人でも将来を見込める若い人材を送り込めれば、ジャニーズ事務所から次世代のミュージカルスターを生む可能性も少しは上がるだろう、たぶん。

今時の子ならミュージカルスターを目指すなら入る事務所が違うと思うんだけど、私の個人的な趣味嗜好として、できればジャニーズ事務所から次なるミュージカルスターも生まれて欲しい。坂本さんのこれからの活躍はもちろん信じているし期待もするけれど、坂本さんだけが「だた一人の男」というポジションに居続けるというのは、どうも収まりが悪い気がしている。

自分が年を重ねたせいなのか、劇団でしっかり形作られた演技やせりふ回し、似たような歌唱方ばかりを聞いていると飽きてしまって興味が長続きしない。どうしても変化を求めてしまう。

これっておそらくアーティストではなくアイドルに魅かれる理由とも重なっているな。アイドルとして多様な楽曲を歌いこなす人にこそ、ミュージカルを目指して欲しいと思ってしまうのだ。

 

しかし今のジュニアくんたちには、お手本にする国民的アイドルやキャスターはいても、お手本にするミュージカルアクターは身近にいないというのが現状だ。その場所ではどんなふうなダンスや歌が求められ、そのためにどんな準備(レッスン)を積めばいいのか、目指すべき背中が今の彼らのそばにはない。

基本的にスキルは現場で自分で学びとれというのがジャニーズ事務所の姿勢であるからには、若手はとにかく現場を経験するチャンスを掴み、それなりに結果を残し、そこで自分を育てて行かなくてはならない。

 

事務所的に坂本さんの存在に求めるものがあるとすれば、そういう現場を作り、後に続く人たちの背中になることなのではないかな。今回のコンサート、そういうお試しを含めて構想されたものかもなとふと思ったりもする。

単純に正統派のミュージカルアクターがウチにもいるのよとアピールするためとも考えられるけど。

今回のコンサート、規模の小ささの割に、マスメディアへのアピールが大きかった気がしている。ふだんの舞台の時よりも、雑誌での取り上げられ方もおおきい。ここらへんも不可解だ。

 

坂本さんの性格上、制作側に回って後輩を直接指導するというのは考えにくい。後は坂本さんの舞台に共演者として若手を放りこむ方法があるけど、毎回適切な役と似合う人材が確保できるかと言うとこれもまた難しい。だいだい劇評で頑張っていたとか書かれると、読むほうは褒めるところなかったんだなと読み替えるので、それなりの結果を残せそうな人しか起用したくないだろう。

 

ジャニーズ事務所が今でも正統派とか言われる存在を、本当に諦めてないのかは確信が持てない。何しろ社長もお年だ。けれど、ここのところの動きで、なんとなく「継承」というものが最近の事務所の大きなテーマになっていることは感じている。

ジャニーズ舞台を支える光一くんや滝沢くんは、舞台で起用する後輩を少しずつ入れ替えて育成に協力しているような様子が見える。錦織先輩は後輩たちの舞台演出の方面に力を注いでいる。ABC-Zくんたちの懐古的なシングル曲選び、嵐くんたちの昨年のアルバムからコンサート、そして今回の新曲を見ると、わりと本気でジャニーズ事務所は伝統と継承を考えているのでは、と思わざるおえない。

 

V6さんはグループとしては、継承よりも挑戦を求められているグループと感じているけれど、坂本さんを個人として見れば、この二十年以上いろいろなミュージカルの経験を、コンスタントに幅広く積ませてもらってきた数少ない人材とも言えるわけで、その経験は、下の世代に還元することを求められるのではないだろうか。

 

時がたたなければ、このへんの答えは出ないだろう。

今回のコンサートについては、また今度があることを切に祈りながら、今後の展開を見守りたい。

 

V6さんのDVDをデッキの前に飾りながら、頭の中の記憶をひっぱりだしてブログを書いているのもちょっとしんどくなってきたので、今日は久しぶりに雑談してみました。